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2014年7月2日水曜日

NETGEAR「ReadyNAS 100シリーズ RN102/104」の詳細レビュー

以前ReadyNASの簡単レビューと銘打った
Google ドライブの紹介記事を書きました……

画像は公式サイトより
しかし、この商品を検索されて来てくださる方が、あまりに多いので
すこし追加の記事を書こうと思います

このブログでは難しい設定の仕方を書かない事にしているので
それほど、詳細なレビューにはならないと思います
……が、多くの方が「つまずく」ポイントに絞って解説します

すこしの間、お付き合いください

よくある質問


Q:NAS(ナス)とは?
A:自宅で作るGoogle ドライブです

簡単に言えば、「単独で動く」外付けハードデイスクだと思ってもらえば
イメージしやすいと思います

パソコンに繋ぐ必要はありません

インターネットに接続するので、面倒な配線も必要ありません

更に、バックアップも自動で行います


Q:どこからでも使える?
A:製品によって違います

多くの商品がインターネットを使って
「外出先」からも自宅のファイルが操作可能です
……が、
設定の仕方は、かなり複雑と感じられることでしょう

そもそも、初心者向けの製品では「外出先」からアクセス出来ない製品も多いです


Q:じゃ、「ReadyNAS」は、どこからでも使える?
A:どこからでも使えます!
外出中でも自宅のファイルが簡単に使えるのが最大の特徴です
もちろん、自宅のパソコンは停止したままで使えます

更にスマホアプリバージョンアップによって

動画や音楽のストリーミング再生が可能です
(元々できるはずでしたが「日本語」だと以前は無理でした)

東芝製レコーダーやプレイステーション「トルネ(torne)」などのNAS対応レコーダーを使えば外出先からの録画番組の視聴も可能です


Q:簡単?
A:NASとしては、今までになく簡単です
ただし、「ITパスポート(国家資格)」くらいの知識では無理かもしれません
公式サイトからマニュアルがダウンロードできます
素直に一読できなければ、あきらめた方がいいです
(良くまとめられたマニュアルなので、あれ以上の解説は無理です)


基本的にGoogleドライブや
他のクラウドサービスのように簡単にはいきません

……ですが、

著作権、守秘義務、その他もろもろの理由(宗教でしょう)で
外部に個人的ファイルを置きたくなければ、NASは買いです


それにクラウドサービスも大容量だと、まだまだ高価です

(近年クラウドの価格破壊が始まっていますのでコスト的には将来性は薄いです)
(なぜ価格破壊が起きているかの理由も、色々権利的に微妙な使い方を運営会社がしている為なので、一概に続くかはわかりません)


しかし自分の家の中だけで使えば
かなり敷居は低く、設定も簡単です

NASの修行(?)のつもりで使って見るにも
この製品はいいかもしれません


他社NASはHDD組み込みが多いですが、この製品は
自分でHDDを交換・組み込みができます



ハードディスクを自分で組み込むタイプを
「ベアボーンタイプ」などど呼んでいますが

そのタイプで最も高性能なモノの一つです

自分では現時点で最も完成度が高い商品だと思っています



簡単に言えば、バッファローやロジテックの製品より、とても優れた商品です

……が
かなり「クセ」がある製品でもあります

売れ筋、ハードディスク2台タイプ

NETGEAR Inc. ReadyNAS 102 【3年保証】 2ベイ Diskless RN10200-100AJS



前述した「ハードディスク」を自分で用意するタイプ(ベアボーンタイプ)
ハードディスクが別売りで
実売 15,000円前後

このようにハードディスクが二台入ります


もし
バッファローやロジテックの製品のように
ハードディスクが組み込まれたタイプが安心であれば
初めから組み込まれたタイプも別にあります

公式カタログPDF:約2.94MBReadyDATAカタログ
こちらに組み込み版の製品が載っていますので

自信がない方は、これらの製品が良いかもしれません
後述しますが、「組み込みに失敗する例」が大半だと思います
もちろん簡単に治るのですが……


で! ここから自分も含めて
多くの方が陥っているトラブル集です

1.ハードディスクを組み込んで動かしても
……パソコンから見えない?

最新版では説明書にも記述がありましたが
ハードディスクを組み込んで、電源を入れ

準備万端になっても(本体LEDの準備完了の事)

……基本的に接続に失敗します

しかも、異常であるかは表面上わからないそうです

ネットワーク越しに接続できませんし
本体のLEDも正常です

これはハードディスクの相性問題だそうで
対処方法は

初期準備運転が終わって機器本体の安全が確認されたら
「機器本体で」初期化を行ってください

日本語公式ページを参考に

”FACTORY DEFAULT”をします

注意:ハードディスクが初期化されます!!
購入時以外では”OS REINSTALL”でOSを初期化します


説明書や電子マニュアルには
RAIDar」「ReadyCLOUD」や「ReadyNAS Remote
接続に、色々なアプリを紹介されますが
これでいくら頑張っても繋がりません

またアプリを使った初期化もききません

当方も接続できなくて、かなり悩みました
しょうが無いのでサポートに電話しましたが
きちんと「日本人」の女性の方が出てくれました^^;

知識も確かで、安心して相談できる方でした
そもそも「NETGEAR」は企業向けでは老舗です
他社「ベアボーンNAS」との決定的な違いです!

……で繰り返しですが
工場出荷時点でハードディスクが組み込まれていれば
上記のいずれかのアプリから接続できますが

自分でハードディスクを組み込んだ場合、
ほぼ確実にハードディスクの初期化に一度失敗します。

まあ、ほとんどの方は一度失敗したら使えているみたいです
使っているハードディスクも使いまわしみたいです
(私は1個新規、1個使いまわし 同一メーカー、同一容量で失敗しました)

完全に同じ製造工程のハードディスクを必要台数用意できれば
この事象は回避できるみたいですし(同一セクタ・プロッタ・コントローラ)
また、マニュアルには動作確認済みハードディスク一覧もあります


業務で、何度か設置していますが

WD 内蔵HDD Red 3TB 3.5inch SATA3.0 64MB IntelliPower WD30EFRX

いわゆる WD NAS用ハードディスクを組み込んだときは
異常は出ませんでした


2.RAIDのタイプで「X-RAID」が……わからない


NETGEAR社の独自タイプのRAIDで
確実に高性能です

通常のRAIDでは
後に「今より」大容量のハードディスクを利用しても
容量は変わりませんが「x-RAID」は違います

例:x-RAID
初期 2TB×2台 容量2TB

故障して3TBと交換
入換 2TB×3TB 容量2TB

更に故障して3TBと交換
入換 3TB×2台 容量3TB

このように、自動的に「外部バックアップ」無しで
容量が最適化されます


……が、かなり怖いです(批判的な事は検索すれば山のように)

ハードディスクの内容を退避しなくても容量アップが可能で
上位機種のように搭載台数が多くなると、複雑な管理を求められますので
そこら辺も最適化してくれる技術です

RAIDを特別な知識なしに使えるようにすることが目的らしいです
が、逆に悩ましている感じがプンプンします


2台であればあまり気にしないですが

HDDの追加・交換によって拡張できる容量は最大で8TBまで
と決められているので

上位機種で6台の時に

2TB×2台で運転開始すると

最大容量が
10TBで頭打ちになります
(4TB×6台なのでRAID5構成なら16TBが本来の上限のはず)


x-RAIDは始めに組んだ容量によって
後にアップできる最大容量が決まります

ですのでx-RAIDを組むなら「始めに出来るだけ大容量で」が正義です


あと、「むやみにファームをアップデートしない」も正義だと思います

x-RAIDがらみのバグも多く
アップデート情報をしっかり確認してください


前述した「初期運転の失敗」も
「X-RAID」が要因でしょう
最初期動作は「X-RAID」で準備しますから

なぜなら
「X-RAID」での容量アップ時でも、同じような現象が報告されています

前述したNAS用ハードディスクで異常が出なかった場合でも
次期NAS用ハードディスクを組み込んだ場合
異常が出ないかは、不明です


当方では「RAID1」で運転しています


3.スマホやタブレットのアプリが動かない


→ブラウザでの操作で「どこからでも」ファイル管理ができます
ReadyCLOUD」が入口になり、感覚的にもGoogleドライブのブラウザ操作と
同じ感覚です

ですが……アプリの出来が悪いです
まともには動かないと思って結構だと思います(日本だけかもしれませんが)

音楽なんかも、わざわざスマホにコピーしなくても
いつでも聞けるはずですが、なかなかどうして動いてくれません
動画や録画番組は「帯域」的にも厳しいのですが……音楽くらいは……ね~

追加
→アプリ版ReadyCLOUDの日本語対応完了(2バイト文字対応)
長らくアプリの更新が無く、半ばあきらめていた方が多かったのですが
日本語に対応しました、その後も頻繁にバージョンアップを重ね
アプリの出来も問題ないレベルになっています
もちろんiOS版も良好の模様です

アプリの組み合わせによりますが

「ストリーミング再生」も可能でした

アプリ版ReadyCLOUD
からの共有で

音楽なら「DLNA」アプリ
当方は「Avia」で出来ました
プレイリストはできませんでした
アプリによってはできるかもしれません

動画なら「MX Player」で
動作を確認しました

肝心の「一部ハードディスクの故障」からの復帰

繰り返しになりますが
「X-RAID」は「こわい」です


阿鼻叫喚が色々聞かれます


当方では、素直に「RAID1」を薦めます

上位機種では「RAID5」等も組めます(通常の全RAIDタイプが可能)


この製品の優れたサービスは「X-RAID」以外でも動作します

「X-RAID」が標準の仕様なので
通常のRAIDにするには、ひと手間かかるのですが
通常のRAIDでの運転が「おすすめ」です!!

ファームアップデートでの不具合が、多く報告されていますが
多くは「X-RAID」環境でした(単純に多くの方がX-RAIDなのですが)

また、

通常RAIDでのデータ復旧の技術も確立しています(高価ですが)
X-RAIDのデータ復旧は、ほぼ不可能(NETGEAR社内ならできるのかな?)




今までに、色々なNASを触ってきましたが

間違いなく「最高」の商品です(個人的な感想ですが)

この商品より、少し安い他社製品も見受けれますが
はっきりと違います!!

逆に、この商品は”安すぎる”くらいです
(電話対応に限ればNETGEARの日本サポートは優秀ですので、製品品質及びサポートが、この値段は驚異的です。3年保証ですし)



一度使ってみていただければ、良さがわかると思いますし
逆に、クラウドにお金を払って使う価値もわかると思いますね


個人的には、4台までのハードディスクが装着可能な以下の商品の方を強くお勧めします

NETGEAR Inc. ReadyNAS 104 【3年保証】 4ベイ Diskless RN10400-100AJS

実売 24,000円前後
4台なので、RAIDタイプも選べます
また、本体LEDに状態が表示されるので
「ハードディスク異常」も表示されます
前述の「初期異常」の場合も、こちらなら確認ができます



また
予算が許すなら「企業向けモデル」の「ReadyNAS 300」シリーズを強くおすすめします

NETGEAR Inc. ReadyNAS 316 【5年保証】 6ベイ Diskless RN31600-100AJS
実売 56,000円前後
4T×6台のハードディスクが搭載可能(もちろんそれ以下でも運転可能)
転送速度や処理速度が、向上します
RAIDタイプの組み合わせ運転なども可能です

300シリーズにも2台・4台タイプがありますが、かなり割高で
「それなら6台」かな?

あと、現在の300シリーズでは6台タイプは廃止され
さらに上位の500シリーズまで行かないと無いみたいです
メーカー希望価格で¥864,000 (税込)型式RN51663E
らしいので……

今のうちに買うか……悩みどころです


自分はWebサービスの「開発用のプレサーバ」としても
ReadyNASを利用していますので処理速度は魅力です


標準で「apahce」 「php」 「Mysql」が稼働していて
プラグインとして「WordPress」などもインストール可能です

「開発用のプレサーバ」として使えて
(外部サーバとしても使えますが)
更にはバックアップ込みの「ファイルサーバ」

消費電力も少ないとくれば……

--蛇足--
個人的に「Raspberry Pi」で遊ぶなら
2ドライブでもいいので、ReadyNAS買えばいいのに
って思ってます

あれはあれで別の用途にも使えるので
将来的な勉強のつもりで買ってもいいのですが
------


かなり信頼性が高い製品・メーカーです
一度使い始めると、なかなか替えが利かないので出来れば大容量が安心です

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